僕は、子育てにおいて、「問い」は欠かせないものだと思っています。
その理由を、「お子さんにとって」と「親御さんにとって」の2つに分けて考えてみたいと思います。
まず、今回は「お子さんにとって、なぜ、問いが大切なのか」というお話をしますね。
みんな幸せになりたい
きっと、誰もが幸せになりたいと願っていることと思います。
中には、「いや、僕は不幸になりたい」と思っている人もいるかもしれませんが、それも、「自分が望むように生きていきたい」と思っているのです。
しかし、「いつか、誰かが幸せにしてくれるだろう」と願っていても、それはなかなか現実的ではありませんよね。
もし、実際に「白馬の王子」がやってきたとしたら、ちょっと怖いですし(笑)
宝くじが当たる確率は、雷に打たれてなくなる可能性よりも低いそうです。
そんなものに期待していては、なかなか幸せを掴めそうもありません。
家にいる子どもの間は、親が幸せにしてくれるでしょうが、いつまでもそういう訳にもいきません。
自分で自分を幸せにできるようになることが自立するということでしょうし、いつか、逆に親や自分の子どもを幸せにする側になる日もくるのです。
どうやら、自分を幸せにできるのは、自分だけのようです。
幸せってなんだろう?
自分で自分を幸せにしよう!と思ったら、次に「どうなったら幸せなんだろう?」って思いますよね。
きっと、
子どもの頃に
将来、こんな仕事をして
こんな人と一緒になって
こんな家に住んで…と、
妄想したのではないでしょうか。
このような「幸せの形」を考える時
20年前くらいまでは、ひとつの正解がありました。
その頃までは、みんなが「ちゃんと勉強して、いい大学に行って、大きな企業に勤めて、たくさん給料をもらって、結婚をして、家を買って、子どもを育てて…」というのが、「幸せ」とされていたのです。
なので
・勉強する
・いい大学に入る
・大きな会社に就職する
・給料をたくさんもらう
・結婚する
・家を買う
・子どもを持つ
ことを、「幸せになることだ」と思い、みんなが少しも疑うことなく、これを目指していました。
そんな時代もあったんですね。
幸せの正解がない時代
しかし、今(これからも)は違いますね。
・学校に行かなくても
・就職をしなくても(フリーランスでも)
・なんなら、働かなくても
・給料よりも大切なものを見つけても
・結婚も、子育てもしなくても
・家なんて買わなくても
「それでいいじゃない」と、許される時代になってきたのです。
誰もが、「みんなと一緒」ではなく、「自分の思う幸せ」を手にすることができるようになりました。
これは、大きな価値観の変化ですよね。
僕たちは、より自分らしい豊かさを創造していけるようになったのですが、実は、同時に難しさも生まれたのです。
あなたの幸せは、誰も教えてくれない
それは、「誰も教えてくれない」ということです。
昔は、何も考えなくても「みんなと一緒」でよかったのです。
しかし、今は、それができなくなりました。
なぜなら、みんな違うので、「これが正解」というものがなくなったからです。
そして
誰かに、「どうすれば、私は幸せになれると思う?」と聞いても、誰も答えてはくれません。
なぜなら、それは、あなたが感じて、あなたが考えて、あなたが決めることだから。
意地悪で答えない訳ではなく、あなたのことだから、周りの人にはわからないし、「誰かの幸せ」と「あなたの幸せ」は違うから、答えられないのです。
あなたは、あなたの幸せを自分で創っていくしかないのです。
自分との対話が大切
そうなると、大切なことは「自分と対話をする」ことになりますね。
「どうすれば、幸せなんだろう?」という問いを、周りではなく、自分に問いかける必要があります。
自分で何が幸せなのかを感じ
自分でどうすれば、幸せを感じられるかを考え
自分で考えて選択をしていくことが必要です。
みんなと違っていいんです。
むしろ、みんなと一緒はできない時代。
あなたは、あなた自身と対話して、あなただけの幸せそ創り上げていくのです。
「考える」は「問いかける」から生まれる
その「自分と対話をする」時に、もっともシンプルで、もっとも効果的だと思うのが、「自分に問いかける」ということなのです。
どんな時に幸せだと感じるのだろう?
何に心地よさを感じるだろう?
明日の自分をどう幸せにしようか?
今、納得できていないことはなんだろう?
私は、何を大切に生きていきたいのだろう?
そのようなことが自分と対話できていると、自分の幸せを自分で創っていくことができますね。
きっと、こういう人を周りから見ると「自分を持っている人」と見えるのでしょう。
ここまでの話をまとめると
1:「みんなの幸せ」というのがない時代
2:あなたはあなたの幸せを創っていける。
3:それは、自分と対話することで生まれる。
4:自分と対話をするには、問いが効果的。
本書『君を一生支える自身をつくる本』にも、たくさんの問いを紹介しているので、ぜひ、答えてみてくださいね。