2020年の6月から7月にかけて、神奈川県二俣川免許センターで、大型二輪の一発試験にチャレンジしました!
無事に4回で合格しましたので、僕なりの攻略法を書き残しておきます。
ここに書かれていることは、僕自身の体験談であって、あなたの合格を保証するものでもないし、道路交通法などに基づいた正解でもないことをご了承ください。
10年ぶりのバイク
僕は、今44歳(昭和51年生まれ)です。
18歳で中免を取り、28歳で大型二輪の免許も取得していたのですが、ちょっとした事情があって、免許が失効してしまい、ここ10年くらいは車にもバイクにも乗っていない状態でした。
なので、今回のチャレンジは
★15年前までバイクにときどき乗っていた。
★前回は、教習所で免許を取得した。
★今は、免許は何もない(普通車もない)
という状態でのスタートです。
4回のチャレンジ
簡単に4回のチャレンジを振り返ります。
【1回め(5月29日)】
事前にやったこと:コースの道順を覚えた。
走行コース:1
結果:コース前半にある「一本橋」で脱輪して終了。
【2回め(6月10日)】
事前にやったこと:コースを道順だけでなく、どこでウインカーを出すか、どこで確認するかまで、細かく覚えた。
走行コース:2
結果:完走するも、不合格。
審査官のアドバイスは「スラロームと一本橋がひどい。交差点に入ってから確認してたりするところもあるくらい確認がいまいち」
【3回め(6月30日)】
事前にやったこと:確認が足りていないところがないかを検証した。コースの初めから最後まで、いつどこで何をするかを徹底的に覚えた。
走行コース:2
結果:完走するも不合格。
審査官のアドバイスは「スラロームと一本橋がもう少し。S字やクランクなどの出口で膨らみすぎ」
【4回め(7月15日)】
事前にやったこと:コースは無意識で走れるくらいまでイメージできるように。課題走行とコース取りに集中できるようにした。
走行コース:2
結果:合格!
→この後、「取得時講習」を受けて、免許が発行されます(詳しくは後述)
※ちなみに受験日はすべて試験場から指定された「最短」の日でした。
全体の流れ
大型免許の一発試験を受ける流れを解説しますね。
ちなみに、神奈川県の場合、免許センターは「二俣川」にあります。
二俣川駅は、横浜駅から10分くらい。
二俣川駅から免許センターまでは、徒歩15分程度です。
【1:学科試験】
僕は、免許がなにもないので、まずは学科試験からはじまります。
ネットで、大型二輪の学科について書かれている本を買って、一夜漬けで勉強。
本に収録されていた模擬テストをやってみることで、自分が分かってないところが分かってよかった。
学科試験を受けるための予約は必要なく、受付時間に合わせていけばいいだけです。
必要な書類や料金などは、神奈川県警察のホームページに詳しく書いてあります。
学科試験は当日、すぐに合否が発表されます。
【2:適性検査】
合格していたら、そのまま適性検査(バイクを起こしたり)があるらしいのですが、僕は以前に免許を持っていたということで免除。
ちなみに、以前にも免許を持っていて、失効した状態の僕が免除されたのは、適性検査だけでした。
【3:技能試験】
学科試験に合格すると、技能試験の受験日時が書かれた紙を渡されます。
指定された日が難しければ、その場で申告すると日時を変えてくれるそうです。(前にずらすことはできません)
コロナの関係で試験場が混み合っていて、僕の場合は2週間後でした。
2回め以降も、次の試験日を指定されます。
その場で予定が難しい場合は、試験日を後ろにずらしてくれます。後日、難しくなった場合は電話でも変更できるようです。
技能試験の細かい話は、後述しますね。
【4:取得時講習】
僕の場合は、免許が何もないので、まだ免許はもらえません。
近くの自動車学校で、シミュレーションや応急救護など、計6時間(15000円くらい)の授業を受ける必要があります。
受講できる自動車学校の一覧の紙を渡されて、自分で電話をして予約します。
それが終わると、修了証をもらえるので、再び免許センターまで行き、無事に免許取得となります。
技能試験のコツ
技能試験のコツを簡潔に紹介します。
すごく簡単な、意味がなさそうなこともあると思うのですが、些細なことが大切だったりするので、丁寧に読んでみてくださいね。
試験当日の流れ
・ヘルメット(大型に適したもの)、グローブ、長袖、長ズボン、靴が必要。
・プロテクターは貸してくれる。
・指定された受験日の朝8時半から9時までが受付時間。
・受験料とバイクの使用料金分の印紙を買って(免許センターで売ってる)、受付に書類を提出する。
・受付順がそのまま受験する順番になる。
・受付時に、今日のコースが書かれた札を渡されて、ここで今日のコースが分かる(2コースのどちらか)
・受付終了から9時までの時間は、コースを歩くことができる。
・9時すぎくらいに試験官がこられて、試験の説明をしてくれる。
・試験の前には、「慣らし走行」ということで、少しだけ試験で使うバイクに乗ることができる。
・自分の試験順が来たら、コースを走る。
・100点満点からの減点方式で、試験の途中でも、70点を下回ったら、そこで終了。
・パイロンに当たる、停止線をはみ出す、一時停止を無視する、脱輪するなどは、一発で終了。
・完走したからといって、合格している訳でもない。
・1時間後くらいに、合格発表がある。
・不合格の場合は、一人ひとり、簡単なアドバイスがある。
・合格の場合は、この後の流れについて、詳しく教えてくれる。
大きな合格のコツ
これをしないと、まず合格は無理だろうなと思うとても大切なポイントを紹介します。
【1:大型バイクになれる】
発進する、シフトアップする、止まる、曲がる、ウインカーなどの基本的な操作が無意識でできたほうがいい。
試験中は、他に考えることが多いので、基本的な操作に意識を奪われるとスムーズにいかなくなる。
【2:頭の中でコースを自由に走れるように】
2つあるコースを覚えることはもちろん当然として、
・乗車前にやること
・どこのタイミングで、確認やウインカー進路変更などをするのか
・どんなコース取りで走るのか
・一時停止した時にやること
・どこで、どれくらいのスピードを出すか
・降車時にすること
などを徹底的に覚えます。
私は、試験場に張り出されてるコース図を写真に取りプリントアウトして、ペンで走行ラインや、ウィンカー、確認のタイミングなどを書き込んでいました。
頭の中で、はじめから最後までがしっかりと走りきれるくらいまで慣れておくことが大切で、そうすると、試験の途中で「次はなんだっけ?」とかならずに、目の前のことに集中できるようになります。
これは、ほんとに大切!
コースが解放されている時間があるので、一度見に行ったほうがいい。実際に歩きながら、「ここでウィンカー、ここで左右確認」とイメージしながら、コースを歩くことを強くオススメします。
【3:法規走行を徹底的に】
派手なので、つい課題走行に意識が行きがちですが、自分自身も、他の受験者さんを見ていても、不合格の理由は「確認してない。ふらついてる。コース取りが悪い。一時停止してない」などが多かったように思います。
S字、クランク、坂道、急制動などは余裕でクリアできるくらいにはバイクに乗れないと、そもそもが難しいかもしれません。
法規走行がきちんとできていれば、一本橋やスラロームで少しくらいタイムオーバーしても、なんとか合格できます。
基本的なこと
試験走行全体を通して、大切なポイントです。
ここに書いたようなことでも減点されるのですが、それで減点されると本当にもったいないので注意したほうがいいです。
【少し前のめりな乗車姿勢】
・軽く前のめりな姿勢になると、ハンドルまわりに余裕ができて、操作しやすい。
・特に、課題走行の時には効果的!
【足を意識する】
・がに股になって、足が外に開かないようにしたり、クラッチの下につま先をいれたままにしないなど基本的なことを大切に。
・ニーグリップはもちろん、ステップを意識することで、スラロームなどバイクを倒しやすくなる。
・ちゃんと走れれば、試験中に右足はつくことは一回もないなず。(右足をつくとふらついてると思われて減点されます。シフトチェンジで右足をつく時には、右後方を確認してから)
【指も注意】
・普段バイクに乗ってると、フロントブレーキを2本の指で操作しがちだけど、それは減点対象。
・ブレーキもクラッチも、しっかり4本指で。
【首を振る】
・進路変更などで、周囲を確認する時には、目の動きだけでなく、頭全体を振らないと、試験管には確認しているように見えない。
・「確認しているかどうか」よりも、「確認しているように見えるか」が大切。
課題走行
課題走行について、僕が感じたコツをお伝えします。
【スラローム】
・スラロームの入り口、出口では止まらなくていい。
・早く走ることより、リズムよく走ることを意識する方が、結果として早く走れる。
・途中で、もっと早く走ろう!と欲を出すと、リズムが崩れて遅くなってしまう。
・バイクを倒した方向に膝でタンクを押すことと、倒したい方のステップに荷重することで、バイクはよく倒れる。
・パイロンを越えるごとに、アクセルを開けたりしたくても、アクセルを少し開けた状態で固定したままでも、十分にクリアできる。
・パイロンに入る前に、自分がコントロールできるスピードにしておいて、そのスピードのまま、最後まで駆け抜ける。
・どうしても減速したい時は、リアブレーキで。
・スラロームから出てすぐが交差点なので、スラロームが終わる直前に、左右に頭を振って確認をして、スラロームが終わったら、すぐに減速。
【一本橋】
・直前の停止線で一時停止。その後、審査官から「どうぞー」と発進の指示がある。
・目線は、遠すぎるのも難しい。橋に乗った時に、橋の真ん中あたりをぼんやり見るくらいがいい。
・ある程度の勢いをつけて乗って、乗り切ったら、リアブレーキとクラッチでスピードを落とす。
・アクセルは、少し開けたままで固定。
・ニーグリップはしすぎない方が、バイクを自由に動かせていい。
・上半身のゆとりが大切。力を抜いて、肘が自由に動くように。
・少し前のめりな体勢にしておくと、肘に余裕ができて、ハンドルをコントロールしやすい。
・橋に乗ったら、常にハンドルを左右に動かし続けると、ジグザグに進む分だけ時間を稼げるし、落ちそうになった時に反応しやすい。
・最後に欲をかいて粘ると落ちやすくなる。
・橋から降りたあとは止まらなくていい。
【波状路】
・段の度にアクセルを煽るのもいいけど、ある程度開けたまま、一定のスピードで進んだ方が安定する。
・股間を前に突き出すような感じにして、腰がタンクの上にくるような姿勢がいい。
・ハンドルにも少し荷重しないと、段の度にハンドルが暴れてしまう。
・出口付近では止まらなくていい。左右確認を忘れないように。
【クランク】
・目線が大切。パイロンではなく、進みたい方向を見る。
・あまりバイクは倒さず、腕でハンドルを切る感じにする。
・曲がり角の内側の角のパイロンに当たりやすいので、そこから遠くなるようなコースを通る。
・クランクの出口で膨らみやすくなるから注意。コースから出るとき、右寄りにいた方が出やすい。
・また、クランクを出てすぐに信号があるから見落とさないように注意。信号にかかったら、止まらないといけないから、一速に落としておく。
【S字クランク】
・2速で半クラつかいながら進む。
・カーブ部分は外周に近い方を、ストレート部分は真ん中を走るといい。
・コース出口が見通しが悪いので、1速に落として徐行。
・コース出口が膨らみやすいので注意。
【急制動】
・早い段階で42〜45キロくらいにしてキープ。
・パイロン直前で、アクセルを戻す。
・ブレーキは、パイロン過ぎてから。
・止まる時に、右足をつかないように。
・止まってから出発する時に、左右の確認やウインカー(その先、どちらに曲がるか)を忘れないように。
・急制動の先にある一時停止を無視しやすいので注意。
【坂道発進】
・指定された場所で一時停止して、すぐに発進する。(指示はない)
・急坂でもないので、そんなに難しくない。
・むしろ、その後の下り坂が徐行なので、スピードを出し過ぎないように注意。
【踏切】
・左右確認だけでなく、踏切の遮断機も注意。噂によると、ときどき遮断機が点滅するらしい。
・踏切を超えた先にも一時停止があるので注意。
・コース2の場合、一時停止の先にすぐ信号もあるので注意。
【指定速度】
・コース発着所の前の道路を50キロで走行するように言われる。
・直線部分が短いので、この直線に入る前には少しスピードを上げておいて、かなりアクセルを開けないと50キロまで出ない。
法定走行
実は、課題走行よりも法定走行で減点されていることが多いようなので注意したい。
・どういうコース取りで走るのか
・どこでウィンカーを出すのか
・どこでなにを確認するのか
などは、頭の中でコースを走れるくらいには、インプットしておきたい。
【キープレフト】
・基本的には道路の左端から1メートルの所を走る。右左折する時は、その30メートル手前から、端から50センチまで寄せて走行する。
・右折の時に中央線をはみ出したり、左折の時やクランクなどの出口で大きく膨らんでしまいがちなので注意。
・もし、膨らんでしまった場合、急ハンドルでコースを戻すと「ふらついてる」と思われるので、スムーズなラインで戻る方がいいらしい。
【右左折】
・右左折する30メートル手前までには、進路変更を済ませて、端から50センチのとこまで寄っておく。
・進路変更を開始する3秒前にウィンカーを出す必要がある。(進路変更については後述)
・左折の時は端から50センチ、右折の時は交差点の内側すぐの所を通る。
・徐行(10キロくらい)の方がいい。
・巻き込み確認は必要。
・進入する道路への左右確認は、交差点の手前で済ませておく。(僕は、交差点に入ってから確認してるから遅いと言われた)
・30メートルの長さがわからない時は、一本橋の長さを参考にするといい。一本橋は長さ15メートルなので、その倍の長さが30メートル。
・次の右左折まで30メートルないときは、進路変更が済んだ状態のコースに入っていい。
【進路変更】
・手順としては、「後方確認」→「ウィンカー」→「1秒待つ」→「後方確認」→「前を向く」→「進路変更」の感じ。
・「ウィンカー」から「前を向く」まで3秒かけるとちょうどいい。
・後方確認する時に、ふらつかないように注意。
・後方確認の後、必ず前を向いてから、進路変更をすること。
・ウィンカー前の確認はミラーでもいいと言う人もいるのだけど、目視しないといけないと言う人もいるので、確実な方を選択した。
・基本的には30メートル手前までに進路変更を済ませる必要があるのだけど、実際のコースでは、曲がりたい交差点の30メートル手前に他の交差点がある時もある。そう言う時は、手前の交差点を通過してるくらいのタイミングで進路変更するといい。
【信号や交差点を直進する時】
・進入する前に左右確認が必要。
・こちらが優先道路の場合や、自分がいる車線に合流する道路があるような場所でも、必ず確認をする(外周を走ってる時など)
・赤信号で止まった後、発進する時にも、左右確認が必要。
・見通しの悪い交差点は徐行。進入する前に左右をよく確認する。
【速度について】
・外周など、スピードが出せる時は60キロ以内で出来るだけだす。全体的にゆっくり走ったら、メリハリがないと言われた。
・交差点と、右左折、下り坂は徐行。
・速度を指定される区間があるので、そこでは50キロを出す。
・交差点や、課題走行や右左折が続く所では、徐行〜低速でゆっくり走って問題ない。
・焦らず、ちゃんと確認やウィンカーなどが出せるように、ゆっくり走るといい。
【発進】
・発進する時は、左右だけでなく、左右の後方も確認する。右→左→右後→左後の順番。
・エンストすると減点だけど、アクセルを開け過ぎても減点にはならないので、ちょっと多めにアクセルを開ける方がいい。車両によってはクラッチが遠くてアクセル開けてないとエンストしがち。
【一時停止】
・一時停止を無視したり、停止線にフロントタイヤが少しでもかかってると、その場で検定中止になる。
・発着所からコースに出る所の一時停止で、停止線にフロントタイヤが少しだけかかってて、検定中止になってた人がいた。
・スラローム後、一時停止までの距離が短いので注意。
【乗車の流れ】
・試験官に「コースを走ってください」と言われてからスタート。
・バイクの横に立ち、バイクの前と後を確認。
・ハンドルを握り、フロントブレーキをかけ、車体を起こし、スタンドをあげる。
・後方を確認した後、またがる。
・バイクを跨いだ右足は、地面につけずに、そのままステップにのせる。
・リアブレーキを踏んで、ミラーを確認(問題なくても触る)
・左後方から右後方までをグルリと確認して、キーをオンに。ニュートラルを確認して、クラッチを握り、エンジンをかける。
・右後方を確認して、右足をついて、1速に。
・左後方を確認して、左足をついて、右足はステップに。
・再度、左後方から右後方までをグルリと確認して、右ウィンカーを出す。
・再度、右後方を確認、前を向いてから、発進。
・発進したら、ウィンカーはすぐ消す。
【降車の流れ】
・ウィンカーを消す
・右後方を確認して、右足をついて、ニュートラルに。
・左後方を確認して、左足をつく。右足はステップに。
・リアブレーキを踏みながら、キーをオフに。
・フロントブレーキを握ったまま、後方を確認して、バイクから降りる。
・サイドスタンドを出して、バイクを倒した後、ハンドルを左に切る。
・バイクから離れて終わり。
さいごに
私は、15年前まで、バイクに乗っていたので、ある程度は走ることができました。
しかし、知らず知らずのうちに体は衰えているようで、20代の頃は一本橋など、本当に楽勝だったのに、今回は苦戦しました。
けど、年を重ねていれば、重ねているなりの乗り方というものがあるなと思います。
私は普段、運動もしていないですし、運動神経やバランス感覚は悪い方だと思います。
それでも、4回で受かりましたので、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
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