【CUBA-04】いざ、キューバへ

今回はメキシコ経由でキューバにいく。

日本からだと直行便はなくて、メキシコ経由か、カナダ(トロント)経由になる。かかる時間も、到着する時間も(どちらも夜中)あまり変わらないので、ラテンの風が感じられそうなメキシコ経由にした。

行きは、成田からメキシコが12時間半。メキシコで6時間のトランジットで、メキシコからキューバが3時間。合計21時間半。なかなかの長旅だ。

幻想的な機内の時間

機内では、日本では未公開の映画があってテンションがあがる。あまりにも暇なので、英語学習の意味も込めて、日本語で1回、英語でもう1回見てみる。なんとか話にはついていけるくらいだなー。英語力、高めたい。

もう何時間たったかも分からず、時間を潰すことも諦め始めたころ。ふと窓の外に目を向けると、なんとも言えない色をした月が上がってきて、その光が厚い雲を照らし、幻想的な雰囲気に包まれる。
ずっと眺めていると、自分が今どこにいるのか、自分が何なのかも分からなくなってくる。ただただ、この景色の中に溶け込んでいたい。

それにしても、海外に行く度に思うけど、機内食はもう少しなんとかならないものかな。なんかお腹を満たすためだけの食事が、餌を与えられているようでいい気持ちがしない。まあ、文句があるならビジネスクラスに行けという話なので、なんとも言いようもないんだけどね。

メキシコでの乗り換え

メキシコは、トランジットの人も、滞在する人も、全員が一度入国しないといけないらしい。入国カードを書いたり、入国審査に並んだりと面倒だけど、6時間もあるからいい暇つぶしになって助かる。人って身勝手なもんだ。

ちなみに、メキシコは「出国」の審査がない。入国の時に入国カードの半券を渡されるんだけど、その半券を出国する時に、航空会社の係員に渡すだけ。時間がかからなくていい。素敵なシステムだ。

空港では、1000円だけ両替して、サンドイッチを食べる。飲み物は、バカでかい紙コップをもらって、自分の飲みたいものを好きなだけ取るシステム。
4-5種類ある飲み物の中に「メキシココーラー」というのがあるのだけど、得体のしれない飲み物を、このバカでかいコップ一杯に注ぐ勇気もなくて、とりあえず少しだけ注いで味見をしてみると、その様子を、隣からメキシコの若い女性に見られていた。
「メキシコのコーラー、どう??」と無防備な100%の笑顔で聞かれるから「美味しくないよー」とは言えず、昔、お金がない時に安売りスーパーで買ってた1缶30円くらいのうすーーい味のコーラーを並々注ぐ。
どうやら、僕は、自分の感情よりも、周りとの関係を大切にしたいらしい。初対面で二度と会うこともないだろう人なのに…。まあ、でも、そんな自分も好きだから良しとしよう。

空港内の探検も終わって、することがなくなってきたなーーーと思ってた頃に、ちょうど搭乗が始まった。成田→メキシコ便と違って、日本人は見当たらない。あの飛行機にいた日本人達は、みんなメキシコが目的地だったんだね。代わりに、やたら陽気な人たちがたくさんいる。機内で寝ようと思って、ここまで眠たいのを我慢していたのだけど、どうやら、この陽気さだと、機内で寝ることは諦めたほうがよさそうだ。

キューバに到着

案の定、隣の家族が賑やかで一睡もできずにキューバに。まあ、夜中についたので、これからホテルで寝れる方がいい。時差ボケもないしね。

キューバに到着したのが現地時間の23時半。ここから荷物を受け取って、入国審査をして、税関を抜け、両替をして、タクシーを捕まえ、ホテルへ。

なかなか、やることは多い。

まず、入国審査。日本のように、外国人と日本人のレーンが別れてないので、みんなが同じところに並ばないといけない。夜中で疲れてて、一刻も早くホテルに行きたい中、絶望的な長蛇の列ができてる。僕たちの飛行機だけでなく、同じ時間にカナダからの飛行機も到着したらしく、ラテンとは違う西洋系の陽気さも加わってきて、疲れているのが恥ずかしくなってくるくらいの賑やかさになる。本当に、この人達はしゃべってないと死んでしまうのだろうか(笑)

しかも、列に並んでいたのは、家族の代表だけだったりして、自分の順番が近くなってくると、どこにいたのか山程の家族が割り込んでくる。絶望さに、更に絶望さが加わって、もう考えるのをやめた。
結局1時間以上かけて入国審査を通り抜ける。ちなみに、入国するには、パスポート、ツーリストカード(大使館で取る)、英語で書かれた旅行保険の証書が必要。

やっと、これで列から開放され、ずっとモジモジしていたトイレに向かう。こういう時、ひとり旅は大変だ。せめて二人いると、「ちょっとトイレに行ってくるから場所を取っておいてね」と役割分担できるが、ひとりだとそうはいかない。トイレにいくか、列に並び直すかを天秤にかけることになる。

空港にいる女性職員さんに、「トイレはどこ?(英語)」と聞いてるみるものの、全く伝わらない。おおーーー、まじかー、トイレすら伝わらないか。と逆にちょっとワクワクする。オフラインでも使える神アプリ「グーグル翻訳」で、「トイレ」をスペイン語に変換して見せると、あっさり伝わった。神アプリすごい!

ところで、空港にいる女性職員さん。みんな、とってもスタイルがよくてかわいい!しかもミニスカートで網タイツ。なんか幸せな気持ちになれる。

トイレも済ませ、荷物を受取りに行く。そこでもまた絶望的な景色が。どうやら、キューバには「物」がないらしく、メキシコに旅行した際には、山程の買い物をして帰ってくるらしい。バックパックとかキャリーバックではなく、山程のダンボールが荷物のレーンをぐるぐる回ってる。
荷物のレーンを取り囲んでいるキューバ人は、ダンボールが自分たちのところに来る度に「これ、私たちのじゃない!?」「いや、違うよ!」というのをずっとやってる。はあ、どこまで陽気なんだ。というか、人生の楽しみ方を知ってるんだなー。あの人たちも僕も、取り巻いている環境は同じなのに、僕は疲れ果て、この状況に嫌気がさし、早く早く!と気を焦っている。けど、キューバの人は、目の前で起きていることを一つ一つ楽しさに変えている。ああ、いい人たちだ。

結局、成田からの乗り換えだったからか、僕の荷物は、本当に最後の最後に出てきて、結局、ここでも1時間待ち。

しかも、キャリーバックのコロが1つ壊れてる。4つあるうちの1つなので、まぁ使えないこともないし、そもそもクレームを言う相手がどこにいるかも分からないし、言葉も通じなさそうだし、まずは、これで旅を続けて、日本に帰ってから保険請求することにする。

いよいよ空港を出て街へ!

山程の荷物を抱えて、税関に並んでいるキューバ人を尻目に、税関に申告するものがない僕は、横のレーンからあっさり空港の外へ。南国特有のむせるような暑さと、食べ物やゴミや体臭とかが入り混じったような匂いがしてくる。あぁ、これこれ!南国にやってきたーー!一気にテンションがあがる。

さっそく、タクシードライバーに囲まれるも、とりあえず両替しないと、キューバのお金は1円ももってない。
しかーーし!ここでも長蛇の列。しかもキューバ人の仕事が遅い!1人が両替するのに、10分近く掛かってる。僕の目の前には、10人以上の人。現在夜中の1時半。ああー、このままだと、朝になっちゃう。どうしよ…。早くホテルで寝たい…。

絶望的な気持ちもとっくに通り越して、もう仏のような心で列に並んでいると、またタクシードライバーが話しかけてくる。今度の人は若干の英語が話せるみたいだ。

「タクシーどう?」
「うん、乗ってもいいんだけさ、両替が終わらないんだよ。キューバのお金がなくて」
「なんだ、両替はここじゃなくて、外にもあるぞ。外のには誰も並んでない」
「ええ!!??ほんとに??」
ということで、彼を信じて、外に出てみる。

ほんとに、誰も並んでない両替所が。ああーーー、それを早くアナウンスしなさいよーー。空港職員。(笑)

サクッと、日本円からキューバのお金に両替しタクシーに。
ちなみに、日本円からだと両替手数料だけでキューバのお金を手にできる。米ドルからだと両替手数料の上に、さらに10%のお金を取られる。アメリカ系のクレジットカードも使えないらしい。ほんとに、アメリカとうまくいってないんだね。

全く期待もしてなかったのに、話しかけてきたタクシードライバーの車は、クラシックカー!早速のキューバ的お出迎えにテンションあがる!!!

何を言ってるか分からないラジオの音と、焼けるオイルの匂い、窓ごしに香ってる南国の風。これだよ、これ!ニヤニヤが止まらない。

途中、信号待ちをしていると、かわいい女の子を後に乗せたスクーターが隣に。ミニスカートだから、ちょっと見えそう…。キューバの女性はきれいだなーなんて思ってたら、ドライバーがガン見してる。助手席の僕に乗りかからんばかりに身を乗り出して、スカートを覗こうとしてる(笑)

こういうのって、万国共通なのね(笑)
「かわいい子だねー」
「いや、これがかなりかわいいぞ!」的な話で盛り上がり、ドライバーとも一気に仲良くなる。

30分かけて、無事にホテルへ。
せっかく仲良くなったドライバー、このまま分かれるのもさみしいなと思い、次の日、一緒にランチに行かないかと誘ってみる。
二つ返事で「いいよ!」ということで、明日の12時にホテルで待ち合わせることを約束して、今日はさようなら。

最後に、車と一緒に写真を撮らせてよ!というと、「俺はいいよー、お前と車を撮った方がいい」と恥ずかしがって、写真に映ろうとしない。なんてかわいいやつなんだ。結局、それなら…ということで、二人で一緒に映って、今日はさようなら。

もうシャワーを浴びる元気もなく、ベッドに倒れ込み、泥のように眠る。

そんな一日目。
なかなかいい始まりだ。